3年前ほど前から、浅草のかっぱ橋にある田心カフェさんで『みんなでつくるアート部』というものをやらせてもらっています。

アート部は、「心に向き合い、表現を通して、いのちの輝きを掘り起こす。そこに正解はなく、上手い下手もない。みんなで学び、みんなで創る」そんなコンセプトで発足し、現在書道クラスとデッサンクラスを月替わりで行っています。
書道クラスで私が大切にしているのは、「来てくれた人がいかにのびのびと書を書き、人と交わることができるか」ということです。
その状態を実現するために、コアメンバーで話し合い、「先生」という呼称は使わないことに。アート部では、書道クラスもデッサンクラスも「ガイド」という呼称で通していくことを決めました。
「先生」という呼称があることで、そこには教える/教えられる関係が生じてしまい、あたかも「正解」があるかのように感じてしまう。そうではなく、それぞれの創造性が、臆することなく出て来れるような空間を作りたい。そんな思いで、あくまで「ガイド(案内人)」としてそこに立っています。
言葉/字が出てこないのであれば、それを待つ時間を一緒に過ごしてみたり。書き方に迷っているようであれば、どう書きたいと感じているのか、その感情にまずは寄り添ってみたり。はたまた書き終えた一枚を持つその人と、字を眺めて語ってみたり。
あくまでその人のペースを見ながら、案内しつつ、一緒に楽しむ。
そんな存在としてあれるよう、意識しながら、皆さんの周りをうろうろしています。
また2026年からはお手本と朱墨によるお直しもナシにすることにしました。
お手本が合って、朱墨を持って登場した瞬間に、目指すところの空気感はどうしても出せないような気がしていて、今回のタイミングからは、ついに見本も朱墨も持っていくこともやめました。(書くのに迷う人がいるかもしれないと、季節ネタの字や言葉を書いて、見本として過去持って行って配布していた。)
何もないと、シーンとなってしまって場が進んでいかないんじゃないかと少しドキドキしていたのですが、終わってみれば結果は写真の通りで、皆さん、本当に思い思いのものを、のびのびと書いてくれたのでした。

また今回は、新年初回ということで、半紙だけではなく書初め用紙に書けるスペースも用意。椅子に座って書くのとはまた少し違った、身体を使って書く感覚にも「楽しい!」と。笑顔でかわるがわる書いていた様子がとても印象的でした。
クラスの最後には、みんなで書いたものを手に、どんなものを書いたのか、考えたことや感じたことを共有する時間を取っています。
私はこの時間がとても好きです。
その時間までの間に、やんややんやと楽しく交わりながら書いていることもあり、少しの緊張はあれど、書いたものを皆さん色々とシェアしてくれます。
自分の内なるものを出して、それを人に共有すること。そこには恐さもあるかもしれません。でもそこを乗り越えたら、分かち合える歓びもある。
そういう歓びの瞬間が溢れたらいいなぁと思いながら、いつもクラスを実施させてもらっています。
クラス終了後は、食卓の時間。田心カフェさんの美味しい料理を皆で楽しみます。毎回異なるラインナップに、私はこれがまた楽しみでしょうがないのです…(今回のメインはラオス料理でした)。

書やデッサンを通じて分かち合った後に、同じ食卓を囲めるという、なんとも幸せな時間を毎回過ごさせていただいています。ありがとう、田心カフェさん。
次回は2月26日(木)19時~デッサンクラス。ご興味をお持ちの方は、詳細案内させていただきますので、お気軽にご連絡ください。
みんなでつくるアート部、今年も皆で楽しんで行けたらと思います。どうぞよろしくお願いします。