2020年より開始し、今年で6年目を迎えた「心の一字」。
対話から浮かんだ一字を書にしてお届けするプログラムで、普段はオンラインでのセッションと画像データでのご提供を中心に続けておりますが、最近では物理的な「作品」としてのご依頼も増えてまいりました。
今回、お届けさせていただいたのは「樸(ぼく)」という字です。
「樸」は、加工されていない、切り出したままの木を表す字。「ありのまま」「素直」「飾り気がない」「自然のまま」といった意味を持っています。(現在は「朴」という簡略化された字が一般的ですが、その本来の姿にあたる文字です。
対話の内容は大切に伏せさせていただきますが、ご依頼主様のどこまでも純粋な思いと願いを強く感じ、この字を選び、書かせていただきました。

木は堂々とまっすぐに。 菐(ぼく)の最後は、意思を打ち込むように。
額装についてはじっくりとご相談を重ね、ご依頼主様の思い入れのある「杉材」で設えさせていただきました。
大変お喜びいただき、今では日々目の触れる場所に飾ってくださっているとのこと。胸の奥がじんわりと温かくなり、光栄に思うと同時に、身が引き締まる思いです。
書を、それも「一字」を暮らしの中に飾るということの意味と重さ。 それをしっかりと感じながら、今後も一人ひとりの方と誠実に向き合ってまいります。
この度はご依頼いただき、本当にありがとうございました。
作品サイズ:245mm×245mm
額装サイズ:290mm×290mm